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寂しさに抱かれて

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何故だろう。
寂しさの中に、安らぎを感じることが多いのは。

それは、きっと。
ボクの心の中に、寂しさがすっぽり嵌る
湖があるからに違いない。

幼いころから感じてた。
ボクのハートには、穴ぼこがある。
それは、どうやっても埋められないものなのだ。
穴ぼこを埋めようともがいた時期もあった。
だけど、今は。
埋まらないものに固執するよりも、
そこに寄り添う新しい何かを見つけることが、
大切なんだって気づいた。

その穴ぼこを注視して、現実から目をそらさずに、
生きることも必要だって、思えるようにもなった。

寂しさに抱かれて、そんなことを逡巡している中、
ボクは、その樹と出会った。
          

春だというのに、寂しげに佇む樹。
視線を外すことが出来なくて、
その場に暫く、立ちすくんでいた。

陽気に歌うような小鳥の姿も、
抜けるように青い空も、
華やかな彩もない風景。

季節においてけぼりを食らったように、
所在なげに存在している樹・・・・。

思わず抱きしめて、頬ずりをしたくなった。
「いつでもそこにいるんだね」
寡黙と静寂の中で、ひっそりとボクらを見守っているキミに、
そう声をかけてみる。

勿論、自らを主張しないキミだから、
何の返事もなかったけれど、
ボクは確かに感じた。
密やかだけれど、キミの呼吸する音を。
「生きているよ。ただ、ここで生きているよ」

ボクには、そう聞こえたんだ。

寂しいって感情は、ときに愛おしいものだったりする。
涙を流して、誰かにすがることは、
決して悪いことじゃない。


そんな気がした、ある日の夕暮れに、
ボクは子どものように泣いた。

photo:kau
詩:smile-one


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【作者のひとこと】
泣くという行為は 溜まった澱を洗い流してくれる



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