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火花 - 芸人ではなく、作家「又吉直樹」の作品

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今、文壇で最も注目されている作家、又吉 直樹さん。
雑誌掲載された当初から、ニュースでも話題でしたね。

私もどんな作品か気になったので、TUTAYAへ行った際、
平積みされている「火花」を手に取り、パラパラとページを捲ってみました。
ですが、文体のリズムが合わなくて、そっと元の場所に戻してしまったのです。
このときはまだ、芥川賞の候補になる前でした。

それからも「火花」は売れ続け、100万部超え! という文字が、
ネット記事でも毎日のように踊っていました。
そして、芥川賞候補作に選出され、遂には芸人初の芥川賞を獲るという快挙を成し遂げ、
一躍時の人となったわけです。

こうなってくると、本好きの私としては「火花」を買わなかったことを後悔し始めました。
本屋に行くも、「売り切れ」「入荷待ち」状態です。
人間というのは本当に理不尽で、自分勝手にできてますよね。
沢山並んでいるときには、まぁいいか、とそれほど関心を持たないのに、
手に入らないとわかった途端、どうしても欲しくなる(笑)
結論から言うと、つい2日ほど前に買うことができたのですが。

本の内容については敢えて触れないようにしておきます。
興味がある方は、是非、手に取って読んでみてください。

ただ、私が感じたことを言わせてもらうならば、
この作品は芸人が書いた本ではなく、まぎれもなく、作家「又吉 直樹」の文学だということです。
※捉え方は千差万別。私的には、という、あくまで個人的感想と受け流してくださいね。






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3 Comments

白鳥鈴奈  

私も「火花」を今日読み終えました。

「芸人が書いた本ではなく、まぎれもなく、作家「又吉 直樹」の文学」
私もまさにその言葉がぴったりだと思います。

実は最初の十数ページは全く期待していないで読み始めたんですね。
なのに読み進めるにつれてお話の世界にどんどん引きずり込まれていってしまいました。

終わりの方になったら感動して涙がでてきて出かける直前に顔がくしゃくしゃになって困りました(笑)
読んだ後に深い感銘と心地良い余韻がありました。

2015/08/29 (Sat) 21:22 | EDIT | REPLY |   

smile-one  

>白鳥鈴奈さん

こんばんは。

予想に反して、と言って失礼ですが、
内容も文章もしっかりしていて、とても素敵な作品でしたね。

単なる芸人の売名行為的な作品ではなく、
文学というものに真正面から取り組んでいる情熱みたいなものが、
感じられました。

上手い下手ではなく、作品にどれだけ想いが込められているか、
その想いがどれだけの人に伝わるか。
文学というのは、そこに価値があるのだと思いましたね。

2015/08/30 (Sun) 17:28 | REPLY |   

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2017/02/24 (Fri) 00:01 | REPLY |   

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